チームリギル その1

エアグルーヴ (牝)

現役期間:1995〜1998 (2013没)

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母であるダイナカールと同様に優駿牝馬(オークス)を勝利し、母子二代での連覇を成し遂げた牝馬、通称「女帝」

天皇賞(秋)ではその前哨戦として多くの馬が出走する毎日王冠を制したバブルガムフェローを抑えて勝利。当時としては17年ぶりとなる牝馬による天皇賞1着であった。

こうした功績から97年には牝馬としてはおよそ25年ぶりに年度代表馬に選ばれる。

有名な子供にはアドマイヤグルーヴがいる。

ヒシアマゾン(牝)

現役期間:1993〜1996(存命)

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G I3歳牝馬ステークスで勝利したのち、京成杯では2着になるもののその後はGⅢ3連勝、GⅡ2連勝をし、続くGⅠ

エリザベス女王杯まで1着を連取。次の有馬記念では牡馬である三冠馬ナリタブライアンに敗れ2着になるものの、その後のレースもジャパンカップで2着になるなど好走する。

ちなみに当初は「ヒシアマゾネス」という名前にするつもりだったが認められなかった。

グラスワンダー(牡)

現役期間:1997〜2000(存命)

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競走馬としてはエルコンドルパサーと同期。エルコンドルパサーと同じくアメリカ産の外国産馬であったため当時の規定によりクラシック三冠競走には出られなかった。

まだ新人である2歳馬のころからレースでは他の追随を許さない圧倒的なスピードで連勝。2歳馬にして年度代表馬に投票された。グラスワンダー以降そのような馬は出ていない。その昔、伝説的強さを誇った外国産馬マルゼンスキーを超えて、JRA最強の2歳馬に認められる。

しかし、3歳以降、この馬は非常に多くの怪我に見舞われる。98年にはGⅡ毎日王冠に出走したものの怪我からの復帰第1戦であったこともあり大敗。

ちなみにこの年の毎日王冠サイレンススズカエルコンドルパサーも出走しており、GⅡにしては異例の13万人を超える観衆が押し寄せる事態となった。

その後は宝塚記念有馬記念スペシャルウィークと対決する。宝塚記念では2着のスペシャルウィークに3馬身差で圧勝。有馬記念ではやはりスペシャルウィークと1着争いをする。この1着争いは大変熾烈なもので人目には同着。写真判定で数cmの差でグラスワンダーが勝利した。スペシャルウィークは生涯グラスワンダーに勝つことはなかった。

体さえ丈夫であればもっと大きな功績を残せたであろう馬だった。

エルコンドルパサー(牡)

現役期間:1997〜1999(2002没)

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グラスワンダー同様にアメリカ産の外国産馬

様々な海外の大種牡馬の血がインブリードされており、関係者からは「恐ろしくてこんな配合はできない」とも言われた。

98年毎日王冠までは無敗であったが毎日王冠では武豊率いるサイレンススズカに2馬身半差をつけ敗れ、2着となる。

同年のジャパンカップではスペシャルウィークエアグルーヴと共に出走。2着のエアグルーヴに2馬身半の差で圧勝。しかし、この年の年度代表馬には国内GⅠ、仏G1で3勝を挙げたタイキシャトルが選ばれる。

翌年には海外を狙い、ヨーロッパへ遠征。日本よりも丈の長い芝に苦戦し、1戦目のイスパーン賞では2着になるも、2戦目のGⅠサンクルー大賞では全欧年度代表馬凱旋門賞勝馬、ドイツ年度代表馬などの強豪を抑えて2馬身半差の大勝利。

国際レートでは日本競走馬史上最高のレートが付けられる。

種牡馬としてもGⅠ馬を数頭残すも2002年に腸捻転で亡くなっている。

テイエムオペラオー(牡)

現役期間:1998〜2002(存命)

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皇帝シンボリルドルフに並ぶ中央競馬GⅠ勝利数7勝、2000年の年間無敗記録、さらには最近まで18億超えと長らく生涯獲得賞金の世界記録を保持していた日本競走馬の中でも最強と呼ぶ者が多い馬。

99年の4歳時にはナリタトップロードスペシャルウィークといった強敵に敗れ2着、3着などと燻っていたが2000年になり才能が開花する。

京都記念に始まり、阪神大賞典天皇賞春と名だたる重賞を連勝、宝塚記念ではグラスワンダーと戦うもこれも1着。そのまま天皇賞秋に出走する。

当時、天皇賞秋には1番人気は勝てないというジンクスがあり、実際98年には1番人気のサイレンススズカがレース中に骨折し予後不良で亡くなるなど、12年間1番人気で勝利した馬はいなかった。しかしテイエムオペラオーはこの天皇賞秋でも1着となり、日本競馬史上初の4つの中央競馬場全てでGⅠ勝利というオールラウンダーっぷりを見せつける。次走の世界からも強豪がやってくるジャパンカップでも1着になる。有馬記念でも怪我の中1着となり古馬中長距離GⅠ全てを制覇する。 2001年の天皇賞春でも1着となる。天皇賞3勝した馬はこの馬以外に歴代でもシンボリルドルフキタサンブラックのみである。 国内に相手がいなくなったことで海外行きも考えられていたがその後の宝塚記念で2着に敗れ調子を落とし、引退。